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ました。続きまして、土橋さんお願いします。
●社会福祉協議会の役割とは
土橋敏孝
埼玉県社会福祉協議会の土橋と申します。よろしくお願い致します。私のところは昭和26年の2月に結成されました。社会福祉協議会というのは名前は皆さんもよくご存じだと思いますが、実際に社会福祉協議会がやる仕事については、いろいろと捉えにくく、十分に理解されていないのではないかなと思っております。
1つは社会福祉事業法という法律の中に書いてありますが、連絡調整や調査等の情報の提供であり、その様なものを含めたいろいろな問題を解決する(地域の中で住民の人達が自らの問題として福祉を理解して頂き、その中から行動を起こして地域をより良くしていく)という事で、先程のアナ・ミヤレスさんのお話にありましたような事を具体的に実践をしている組織です。
県の段階になりますと、重点的な部分で言えば連絡調整、人材の育成、施設や地域へ応援をするボランティア援助等が多々ありますけれども、実際に市町村の社会福祉協議会になりますと在宅福祉サービスを身近なところで実践をして、行政と協力しながら地域をよくしていくという仕事をしているのが社会福祉協議会です。
公共性の高い福祉を中心にやっていますけれども、ボランティア活動では全般的にボランティアに関わるというような役割をしておりまして、坂東副知事やアナ・ミヤレスさんのお話を聞きながら感じた事は、もうちょっと大きな視点でこのボランティアの問題を捉え直していく機会が今、訪れているのではないでしょうか。
昭和50年には埼玉県のボランティアセンターも出来ているわけですが、その50年を第2ステージとすれば、今は第3ステージでもっと大きく展開をしなければならない、いわゆる言葉に担われて小さくまとまる時期ではないのだという事がいろいろ示唆されたのではないかと受け止めております。後ばとボランティア活動についてはお話をさせていただきたいと思います。
それと個人的には現在、精神保健福祉のボランティア活動に関わってくれる人達の養成を基本にするような「心のネットワーク委員会」の代表をやっております。ここ何年かの間に精神保健、精神障害者の問題に関わって下さるボランティアの数が県下で飛躍的に広がっているという事実があります。私個人としても地域の中で関わっているものが生かされて来ているのではないかと考えておりますので、それらについても機会がありましたらふれさせて頂きたいと思います。
田中 ありがとうございました。次はヘロン久保田雅子さんにお願いします。先程通訳でご登場頂いたのですが、今度はパネリストでお願いします。且つ隣におりますアナ・ミヤレスさんにパネルディスカッションの内容を同時通訳で話して頂いています。後ほどアナさんの発言がある機会には通訳になり、かなり忙しい方でございます。(社)長寿社会文化協会(WAC)のメンバーですから、いろいろな事を無理やり押しつけているわけです。どうぞ。

 

 

 

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